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ことわざ格言のフィリピン風解釈3! [雑記帳]

①故郷へ錦を飾る
痛いおやぢの独り言・・・
『何でその費用を俺が負担させられるの?』

②虎穴に入らずんば虎子を得ず
入れたばっかりに出来てしまった。
認知に養育代が・・・

③五十歩百歩
どの言い訳も耳にタコ。
も~うんざりじゃー!

④三十六計逃げるに如かず
この国に赴任してくる駐在員が良く使う手。
孕ませておいてそれはないだろ!

⑤地獄で仏に会う
PPに嵌って陥った無間地獄・・・
仏に出会ってさえいれば今頃は・・・(滝涙)

⑥死人に口なし
まじで、闇に葬られる邦人がいる。
この国は、これが恐い・・・

⑦知らぬが仏
他人の子を認知させられる男・・・
DNA鑑定という言葉を知らない女・・・

⑧白羽の矢が立つ
鴨にされる人の代表。
もう逃げられまへん!

⑨据膳食わぬは男の恥
恥を書いたほうが良かった。
こういう格言は、この国ではタブーですな!(笑)

⑩雀百まで踊り忘れず
30過ぎのアルPに踊られてもなあ・・・
お腹を見ただけでがっかり・・・

⑪青天の霹靂
『パパ子供出来たよ!』
『あなたの子供な!』

⑫船頭多くして船山に登る
この国で道を聞いた場合。
きちんと辿り着いた試しがない。

⑬大事の前の小事
ちゃんと付けましょうね。
コ◯ドーム!

⑭宝の持ち腐れ
腐れるほど持ってみたい。
まあ、無理か・・・(涙)

⑮他山の石
この広場の皆さんは全員この資格あり。
『さあ、おれを他山の石にしろ!』

⑯多勢に無勢
つい酔ったばっかりに・・・
ドリンク攻撃じゃー

⑰立つ鳥跡を濁さず
綺麗サッパリいなくなる。
おいらへの借金はどうなるの?

⑱蓼食う虫も好き好き
プエルトガレラで良く見られる光景。
欧米人の連れているピーナときたら・・・

⑲玉に瑕
可愛いけど性格が悪い。
離婚に至る確率高し・・・

⑳短気は損気
モールでよく見られる光景。
最近では、日本人より韓国人の方が良く怒鳴ってますなあ・・(爆)

ことわざ格言のフィリピン風解釈2! [雑記帳]

①金の切れ目が縁の切れ目
言わずもがな・・・
説明不要・・・

②金は天下の回りもの
不思議だなあ。
おいらには回って来ないや・・・(涙)

③果報は寝て待て
そう言えば、寝ている間に全財産持ち逃げされた知り合いがいたな~
まあ、財産のない私には関係ないが・・・(血涙)

④堪忍袋の緒が切れる
こういう人は、決してフィリピンに移住してきてはいけない。
辛抱第一!

⑤聞いて極楽見て地獄
人の自慢話を聞いて比国に来たもののこの始末・・・
ああ無情・・・

⑥雉も鳴かずば撃たれまい
お金があるなどと、おくびにも出してはいけない。
自慢話は、禁句中の禁句!

⑦疑心暗鬼
これに陥ると大変。
寛容が第一!

⑧昨日は人の身今日は我が身
まにら新聞を見ていると、つくづくそう思う。
死ぬまで安心は出来ません。

⑨杞憂
この国では死語です。
常に憂いておけば間違いなし!

⑩器用貧乏
フィリピン人は手先が器用だと良く聞く。
が、正確性は望めない気が・・・

⑪臭いものに蓋をする
この国の常套手段。
て、日本も一緒か!

⑫腐っても鯛
貧乏なおいらなのに・・・
日本人というだけで高く取られる・・・(滝涙)

⑬口も八丁手も八丁
遅刻の言い訳は、トラフィックの一点張り・・・
もう少しは、この言葉のように増しな言い訳を考えて欲しい!

⑭蜘蛛の子を散らす
海外出稼ぎから帰ってきた当初は良かった。
が、仕事を失った途端・・・

⑮苦しいときの神頼み
神様も怒るでえ~
頼む人多過ぎ・・・

⑯逆鱗に触れる
うちの嫁はん・・・
刃物が出てきまんねん・・・(怖っ)

⑰後悔先に立たず
最近では、ち◯ち◯が立たない。
愛想を尽かされるのも、時間の問題か?(激涙)

⑱呉越同舟
同伴で入ったレストランに、他の店での指名娘がやはり同伴で来ていた。
飯がまずいや!(爆)

ことわざ格言のフィリピン風解釈! [雑記帳]

①悪事千里を走る
他所の店に行ったら直ぐにバレる。
ピーナのテックス網は恐ろしい。

②危ない橋を渡る
ピーナと結婚したら浮気はやめようね。
怖いよお・・・

③雨降って地固まる
フィリピン夫婦喧嘩をすると、バランガイに留置されることがある。
大概は、翌日訴えた筈の妻が迎えに来るが・・・

④石の上にも三年
これくらいなら、まだマシな方だ。
私の知り合いには、数十年騙され続けてる人がいる。

⑤急がば回れ
こういう慎重な人は、ここの読者には居ないんだろうなあ・・・
P型脳炎細胞恐るべし!

⑥一難去ってまた一難
携帯を失くされた後に親の病気・・・
仕送り地獄じゃー!

⑦一寸先は闇
移住も慎重にやらないと・・・
年を取って捨てられるのは辛い・・・

⑧犬の遠吠え
『金返せ-』
言うだけ無駄ですな!

⑨井の中の蛙大海を知らず
住んでる地域以外は、何も知らない人が多い。
ましてや、他国のことなど・・・

⑩信じる者は救われる
P .『私、悪いのことしました・・・』
神.『お前は許された!』

⑪魚心あれば水心
この国ではこれが常識。
無い者は勝ち目が無い。

⑫馬の耳に念仏
そりゃあ、馬尼羅君には何を言っても無駄。
ロリ顔に巨乳にしか興味ないもの・・・(笑)

⑬売り言葉に買い言葉
嫁にこれを言うと千倍になって返ってくる。
沈黙に勝る攻撃なし!

⑭噂をすれば影が射す
チスミスも大概にして欲しい。
電話代、高いんだから・・・

⑮飼い犬に手を噛まれる
大虎風に言うと、『飼猫に手を噛まれる』かな?
ち◯ち◯を齧られなかっただけましか?


続く・・・(爆)

新ブログが立ち上がりました! [番外編]

今日から、新ブログを立ち上げます。
このブログは、就労日記から小説部門をPICKUPしたブログになります。

http://moimoi-moimoi.blog.so-net.ne.jp/

手始めに、『鉄じいがゆく』を加筆訂正したものをお送りしますね。

もう読まれた方、まだ読まれていない方も、お楽しみ下さいね!

暫く休止致します! [番外編]

休載状態が長く続き、皆様にはご迷惑をお掛けしております。
現在、就労日記小説部門仕分け作業を進行中です。(笑)

中途で止まっている物語は、いずれここで解決されることでしょう。(多分将来・・・)
今暫く、お待ち下さいね。

再開の折には、「鉄じいがゆく」リメイク版を書き下ろします。
7月から、徐々にUPして参りますので、どうか、今暫くのご辛抱をお願い致します!

幕末ピンパブ物語 呂宋編 第三十一回 『嵐の前夜!』 [フィクション]

当面の作戦のためと、仙兵衛、良庵を待つ為に、一行は暫く、提督邸に宿泊することになった。
そうなると、恒例のパーティは免れない。
前回ですっかり意気投合した、オスカル、大橋、とろ吉達は、早速共謀して、というより凶暴化して、馬造やこう平に襲いかかった。
馬用の飼い葉桶にスペシャルカクテルを作り、無理やりその二人に、飲ませ始めたのである。

その夫の危機に、敢然と立ち向かったのは弁当である。
こう平が飲んでいる桶を取り上げて、自分がガブガブ飲み始めた。
馬はそれを見て、羨ましがった。
自分の代わりに、飲んでくれる人など誰もいない。
嘆く馬造にも容赦はなく、大橋、オスカルの攻撃は続く。

おっといけない。
この話は、あまりにも現実的な描写になってしまう。
この辺りで止めておこう。(笑)
さて、一行がこうして宴会が果てるまでに、マクシーは、腹心の部下達を集めていた。
こうなったら、漏れ聞いた爆裸乱の教会に、自ら部下を率いて、赴こうとしていたのである。

その動きを察知したのは、以前の恋敵の阿鸞である。
阿鸞はうすうすと、マクシーが、一行の動きを探っているのに気が付いていた。
急ぎ、酔っ払って寝ているオスカル提督に注進したが、宴会の後で、酔いつぶれて寝ているのか、全く起きそうには無かった。
切羽詰った阿鸞は、鴨野にこのことを伝えにいった。

鴨野なら、酒が飲めないから、起きていることであろうと思ったのだ。
しかし勝手が違った。
宴会は、恐ろしいものであったのである。
酔った大橋とオスカルは、鴨野にまで襲い掛かっていたのだ。
最初は鴨野も抵抗したが、大虎二匹は手強かった。

『わしの酒が、飲めんのかい~?』
大橋が、酒臭い息をプ~と吹きかけながら、鴨野に絡みつく・・・。
『お~まいが~、もっと飲まんとあきまへんでえ、日本のお客さん、ぐえっへっへっへ!』
オスカル提督が、顔を真っ赤っかにしながら、酒を注ぎまくる。
酒の飲めない鴨野に取っては、拷問のような苦しみであった。

大橋などは、オスカルと言う援軍があったので、この際、この一行の上司である鴨野から、1本取りたかったに違いない。
ということで、あの鴨野ですら、潰れて寝てしまっていたのである。
阿鸞は、困り果てた。
これでは、マクシー一行を阻止出来無い。

その時である。
丁度安泰幌から、仙兵衛達一行が到着した。
良庵の元気な顔も、そこにはあった。
阿鸞は、到着間もない仙兵衛に、マクシーたちの動向を話して聞かせた。
驚いたのは、仙兵衛である。

『茶露を呼んで下されい』
急ぎ、阿鸞に頼んだ。
暫くして茶露が現れた。
仙兵衛は、素早くこう言った。
『お前は直ぐに、精鋭を集め、いつでも出発が出来るように、待機させなさい!』


続く・・・


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幕末ピンパブ物語 呂宋編 第三十回 『波乱の幕開け』 [フィクション]

(何でここに俺がいるのだ・・・???)
事情を知らない萬久には、どういうことか理解が出来なかった。
しかし菩薩は、萬久が現れたことで、事の成り行きの全てを悟った。
本物の萬久が、何らかの事情で、囚われの身から解き放たれてしまったのだ。
こうなると、菩薩の動きは素早かった。

自分の姿を消すことに、精一杯であったのである。
厠に行って来るからと一声残すと、姿形(すがたかたち)を眩(くらま)ましてしまった。
忍者は一度(ひとたび)、姿が露頭すると、自分を抹殺しなければならない。
でも、菩薩にはまだまだ使命があった。
主(あるじ)の三河屋に、今までのことを報告しなくてはならない。

ここは、逃げの一手である。
三河屋が追い掛けて行った神事屋の後を追うべく、その場を逃れたのであった。
一同は、狐につままれた思いでいる。
二人の萬久が同時に現れたので、頭が混乱していたのだ。
だが、一方の萬久が、いきなり消えてしまった!

これでは、何が何だか分からない。
が、しかし、鴨野には理解が出来た。
以前から、挙動が不審な萬久である。
新たに現れた萬久に聞くと、拉致をされた事実も明らかになった。
『しゃっ・・・』

鴨野は、舌打ちをした。
『一体、何処の手の者ぞ?』
鴨野にも、想像が及ばない。
ともかくも、本物の萬久は無事であったのである。
鴨野は、一座の責任者として、オスカル提督夫妻に、様々な礼を述べた。

菩薩の行方は一先ずおいて置いて、話を本文に戻そう。
鴨野は、オスカル提督に、山奧屋仙兵衛の意向を正確に伝えた。
すなわち、全ての情報は、オスカル提督に伝えるもととする。
そうして、彼の許可を受けた上で、黄金探しの共同作業を、仙兵衛達と協力して進める。
これで、話は煮えた。

話は円満に終わったが、その話をカーテンの裏側で、こっそりと立ち聞きしている者がいた。
マクシー将校である。
鴨野達に先回りして、動向を探っていたが、とうとう突き止めた。
安泰幌に登ったのはいいが、おかしな日本人軍団を引き連れるなど、挙動不審なことこの上ない。
そうしておいて、今度はオスカル提督にまた会うなどと、どう考えても腑に落ちなかった。

焼き物探しにしては、おかしいと感じた彼は、隠れて話を全て聞いてしまったのである。
マクシーは、喜びのあまり小躍りした。
早速に本国に通報しても良かったが、そのままでは芸がない。
オスカルは左遷になるであろうが、お宝も本国に没収されてしまうであろう。
それでは、自分の出世にはなっても、お金にはならない。

マクシーは、通報は諦めて、お宝を簒奪する方向で決心した。
こうなると、自分の腹心を集めなければならない。
(こいつは忙しくなるぞ・・・)
一人でほくそ笑む、マクシーであった。
さてさて、鴨野達の運命は如何に?


続く・・・


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幕末ピンパブ物語 呂宋編 第二十九回 『祝、復活萬久!』 [フィクション]

その日の夜、松五郎は失踪した。
自分の気持も伝えられないまま、婚約者が居ると言うだけで、気持ちが挫けてしまったのだ。
そうなると脆いのが、松五郎の性格である。
忍者としてのの資質には、元々問題があったのかも知れない。
この男は今後、包丁人として呂宋国を放浪するのだが、本文には関係ないのでここでは触れない。

さて、話をここで三河屋の手で、囚われている萬久に向けてみよう。
三河屋の依頼で、野菜商人の家に監禁されていた萬久は、悲惨な環境に置かれていた。
小汚い納屋のような小屋で、虱(しらみ)があちこちに湧いており、噛まれた後がひどく痒いので、皮膚を掻いた痕が化膿して全身に広がり、人間の体をなさないような姿になっている。
おまけに窓もないので視力も弱り、貧しい食事故に、栄養失調にも掛かっていた。

しかしこの男は、耐えに耐えた。
生まれたばかりの赤ん坊のことを思い出しては希望を持ち続け、必ず生きて帰れる日を信じていた。
ある日のこと、野菜商人が小屋の鍵を掛け忘れた。
萬久の身体が大変に弱っており、これなら逃げ出す心配もあるまいと、油断をしたに違いない。
萬久は、這うようにして外へ出た。

そのまま彼は、身振り手振りでオスカル提督の住む庁舎を尋ね歩き、やっと辿り着いた時には、息も絶え絶えになっていたが、オスカル提督に取次を頼んだ瞬間、そのまま気を失ってしまった。
次に萬久が気がついた後は、ベッドに寝かされていた。
ベッドの側には、オスカル婦人がいる。
『おお、気が付きはったん?』

婦人は、心配そうに萬久を覗き込む・・・
萬久は、何か言おうとしたが、涙が溢れて来て、何も言えなかった。
(おれは、助かったのだ・・・)
兎も角も救われたが、身体が弱っていたので、事情を聞いたオスカル夫婦は、萬久を皮膚病に効くという拉虹奈(ラグーナ)の温泉に馬車で送らせることにした。

数日もあれば、身体も心も快復することであろう。
何も知らないのは、萬久に化けた菩薩である。
鴨野達一行が、オスカル提督の屋敷に着いた時は、丁度萬久が拉虹奈温泉に旅立ってから、僅か5日目のことであった。
萬久(ぼさつ)は、何食わぬ顔をして、鴨野達に交じって、オスカル提督夫妻にまみえたのである。

『あれえ、もう帰って来はったん?』
オスカル婦人が、素っ頓狂な声を出した。
萬久には、何のことか分からない。
鴨野も、怪訝そうな顔をしている。
丁度、その時である。

萬久が、拉虹奈温泉から馬車に乗って帰ってきた。
皮膚病も嘘のように跡形もなく治り、体力も快復したので、早々に戻ってきたのだ。
そうして、オスカル提督夫妻に挨拶に行こうとして、丁度その場面に出くわしたのである。
萬久は、自分の目を疑った。
何と、そこに自分がいるではないか!?


続く・・・


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幕末ピンパブ物語 呂宋編 第二十八回 『松五郎の恋』 [フィクション]

一行から一団になった鴨野達は、仙兵衛の屋敷で一晩を過ごした後、翌朝元気よく出発した。
安泰幌軍団の中でも、最強の部隊を、15人ばかり茶露が率いている。
下手をすれば、仙兵衛でさえ御し難い連中だが、不思議なことに、茶露の命令には一切逆らわず、飼い慣らした猫のように、おとなしく命令に従う奴ばかりであった。
全く持って、男に生まれて来れば良かったと思われるくらいに、統率力には優れている茶露である。

その茶露と鴨野と大橋が馬上、その他の者は徒士で従った。
良庵先生は、強行軍のことを考えて、無理をせず、後から仙兵衛と共に、山を降りることにしていた。
『はいやー』
茶露の掛け声と共に、一団は、山を駆け下りて行く。
さすがに山育ちの茶露は、道に精通していて、すいすいすいと、道なき道を切り開いていく。

途中、少し休憩に入っただけで、夕方には何と、麓の村に到着してしまった。
登山の時には、あれほど苦労したのに、何ともあっさり下山出来たのには、少し拍子抜けである。
ともあれ、赤蟻にやられて麓の宿で待っていたこう平夫婦とも合流し、宿で一泊した後、一団は、爆裸乱目がけて出発していった。
それを確認して、こっそりと先回りして早立していった者がある。

マクシー将校である。
阿鸞達の動向がくさいと感じていた彼は、一行が山から降りてくるまで、麓の村の宿で待っていた。
そうして、降りてきた彼らを見ると、怪しげな連中を、同道しているではないか?
(これは何かある・・・・)
そう感じた彼は、先行してやり過ごし、後を付けて、一団の行く先を突き止めようとしていたのだ。

茶露は、何も知らずに馬を進めて行く。
その男勝(おとこまさ)りの後ろ姿を、惚れ惚れと眺めながら、従軍する者がある。
それは何と、松五郎であった。
彼は最早、自分の役割さえ忘れるくらいに、茶露にのめり込んでいたのだ。
忍者は、恋をすると終りと言われている。

くノ一でもそうだが、一旦恋をすると、忍者としての勘が鈍り、命を落とすと言う。
松五郎にはもう、そんなことはどうでも良かった。
命令を託されていた金さんのことさえ、頭の片隅にも残っていなかった。
恋は盲目と言うが、松五郎は、身も心も捧げても良いくらいに、茶露に惚れきってしまっていた。
勿論茶露は、そのように自分に惚れてくれている男の存在など、知る由もなかったが・・・。

淡々として、馬を進めるだけの茶露であった。
松五郎は、最早萬久を見張ることなども忘れ、理由をつけては茶露に近づこうと必死である。
食事の時などは、手づから食べ物をや飲み物を運んだり、気を引こうと一生懸命だ。
そんな松五郎を、同じ忍者の菩薩は、冷ややかな目で見ていた。
彼は、松五郎が恋に落ちたことを、感づいていたのである。

(忍びの癖に、おなごになど惚れるなど言語道断!)
そう思って、心の中で、舌打ちをする菩薩である。
が、一計が浮かんだ。
萬久に化けた菩薩は、松五郎に近づいて行きこう言った。
『松五郎さん、知っていなさるかい、あの茶露さんのこと・・』

『いや、何も知らねえが、茶露さんがどうしたんだい?』
松五郎は、今まで萬久のことを疑っていたのも忘れて、茶露の話だというので聞き耳を立てた。
『いやね、彼女には婚約者がいて、今回の件が落ち着いたら、どうやら結婚するらしいぜ・・・』
『えっ・・・、そそそ、それはまことですかい?』
松五郎の顔が、青ざめている。


続く・・・


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幕末ピンパブ物語 呂宋編 第二十七回 『再出発』 [フィクション]

二人は庭に出た。
色とりどりの花が植えてあり、それが朝日に照らされて、宝石のように輝いている。
正に桃源郷なのだが、鴨野はその景色を見て、陶然となりながらも、こう感じていた。
(この暮らしこそ、黄金そのもではないか?、贅沢はないが、幸せな家庭や暮らしがここにはある。)
鴨野の感性は、今の山奧屋の心境と、不思議ながらに一致していた。

残党軍の長(おさ)として、長らく君臨してきた山奧屋ではあったが、世代交代や時代の流れから、彼に反発する勢力も、少なくなくなっていた。
若い彼らを、納得させるだけの、材料がなかったのも事実であるが、そのことに仙兵衛は、昔からの教えを守ることとと、時勢の勢いとの狭間(はざま)に立ちながら、苦慮していたと云える。
幸せの意味を考えると、動くべきか動かざるべきか、当然ながら、彼の中にも葛藤はあった。

変革とは、そのようなものであるかも知れないが、動かぬことによって、あのバブル時代のような、浮薄で、しかも、目先の利益を追うことばかりに集中した弊害から、逃れてきた企業もある。
山奧屋は、そんな遠い未来のことは知らないが、何となくそういう恐れを、本能で感じていたのだ。
しかし、危なかしいと思う一方で、若い者の無謀さに、憧れに似た感情を抱くこともある。
この世の中は所詮、怖いもの知らずの若者と、老熟して臆病になった大人達の戦いなのだ。

冒険をして、思い切り暴れてみたい気持ちは、仙兵衛にも、若い頃は人一倍あった。
鴨野に、光暴大師の祠(ほこら)を案内している内に、大師が、空海大僧正の弟子の中でも、最も暴れん坊であることを思い起こして、一人でくすっと笑った。
(わしも、まだまだ若い者には負けとられんわい!)
仙兵衛の心の中に、昔ながらの倜儻不羈(てきとうふき)の気概が、沸々と蘇(よみが)ってきた。

(も一度御先祖様のように、浪速商人の意地を見せたろうかい!)
仙兵衛は、光暴大師に手を合わせながら、そう誓った。
気のせいか、光暴大師の石像の背後から、光が差してきたように見える。
鴨野も、大師に手を合わせて何やら拝んでいたが、やがて、その手を下ろしてからこう言った。
『山奧屋殿、わしらは世の中に、ただ慣れ過ぎてしまった老人で御座る・・・』

『これからは、若い者の時代、しかし、老熟した大人の感性だけは、若者は持ち合わせては居りませぬ、どうで御座ろう、一緒に山を降りて、黄金の在処を、共に探しに参ろうではありませぬか?』
鴨野は、少し興奮気味にそう言った。
『おお鴨野殿、あなたも私と同じ意見で御座ったか、それでは、共に参ることに致しましょう・・・』
仙兵衛もそう言って、鴨野の両手を取って、きつく握りしめた。

二人はこうして、手と手を取り合って、共に協力しあうことを誓った。
こうして黄金探しは、新たな局面を迎えることになったのである。
準備の都合で、仙兵衛は少し遅れて合流することになったが、代わりに義妹の茶露(チャロ)が、鴨野達に同行して先発することになった。
安泰幌屈強の、護衛軍団を率いてのことである。


続く・・・


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